記憶

幼少時の記憶と言うのはたいていの人は覚えていないもので、幼少時の記憶を覚えていないから一番最初の記憶なんてものがしっかりと把握できるわけで、たいていの人は3歳あたりの記憶が一番最初の記憶になっているようです。三島由紀夫は生まれた瞬間の記憶があったらしいですが。
僕は、どこか古い病院の長くて暗い廊下で、その当時でも旧式に思えたアイスクリーム自動販売機を一人でぼんやりと見ていた記憶が一番最初のもので、どうもその記憶は2歳か3歳のときの記憶らしいのだけれど、今でもそのときの情景にそっくりな場所に行くと何か感じ入ってしまいます。