素晴らしい世界(1)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界というのは本当に世界が素晴らしいのかというとそうではなくてたいていの場合は素晴らしくもなんともない世界をただ生きなければならないというなんとも空虚なものではありますがそんな中にも素晴らしいものはあるのかもしれないなあというかなんというかそんな感じの短編集。確かこの本を買ったときの本屋のPOPには「くるりが好きな人におすすめ!」とかそんなようなことが書いてあった気がするけどまあ分からんでもないような感じのお話。
こういうタイプの作風ってのは割と昔から何人かは書いていて今でもいるので目新しいものではないけれど、まあそういう中でも読後感はそれなりにいいほうだとは思います。なぜかというとそこに希望のようなものを織り込んであるからで、なぜそういうものが書かれているかというと作者は結局のところ素晴らしい世界を見ていたいんだろうなあと。