新星座巡礼

新星座巡礼 (中公文庫BIBLIO)

新星座巡礼 (中公文庫BIBLIO)

冥王星冥王星っていう日本名をつけたことでかなり有名な野尻抱影の処女作の星座入門本を改訂して頭に「新」をつけたやつのさらに復刻版。新とついても元のやつの発行年は1957年だ。かなり古い。
で、昔と比べて星座入門本なんて図版付きのすげえやつがたくさん出てるので今更古い本を読む必要があるのかなあ、と思ってみても、やっぱり読んでみて思ったのが日本語で浮かぶ情景がきれいだなあ、と。季節感とか著者の星を見る感覚とかそういうものは、何十年と経っても古びた感じはせずに鮮やかに、僕が最初に星を見たときのことを思い出させてくれたり。
星座入門として読むこともできるかもしれないけれど(そんなに大きく今の星の常識から外れたことは多分書いてないと思うので)、一つの作品として読むこともまた良いのかもしれません。