捨てプリ

月夜 『宝石泥棒を読んだら、富士見ファンタジアの捨てプリを読むべし。捨てプリの面白さが激減だ。』

捨てプリとはスクラップド・プリンセスのことで、
http://www.accessup.org/anime_j/Scrapped%2520Princess.html
のコメントの10個目から引用すると

この作品を高く評価する点の筆頭として、まず最初に挙げたいのが舞台設定、世界観の設定です。
まずアニメを見て受ける印象としては「典型的・王道的な中世ヨーロッパをベースにしたファンタジー物」という印象だと思うのですが
ここからして既に作者の仕掛けが始まっています。
ネタはばらせませんが、この中世ファンタジー的世界は作られた物であり、何故その時代設定(文化レベル)にされたのか?といった点にも理由がある訳で
物語を最後まで見ると、なる程そうゆう理由があったのかと妙に納得できるだけの説得力があります。
話が進行するに連れて段々と物語の舞台はファンタジー世界からSF世界へと、その印象を変えていき
序盤から登場するピースメーカーとドラグーンの戦闘シーンなどでは、アニメ版での映像的にもハッキリとSF的演出法を取っている点も特徴かと。
またそういった「SF的設定」の確たる物として、この作品世界内での「魔法」に関する設定が有ると思います。
この世界での魔法は、パソコンのハードウェア及びソフトウェア等に似た解釈がされており
その点が、似た部類の他作品と大きく違う特色となっていると思います。
作中で序盤から登場する、ラクウェルのパッチスペルなどは、魔法という物をパソコンのプログラムに見立てて
予め魔法が発動する直前の状態まで呪文を唱えておき、その状態を圧縮保存(脳内に)し
解凍ソフトに相当するパッチスペルを唱える事によって、高度で呪文詠唱時間の長い魔法を短時間で発動する事が出来るという独特の設定がなされており
非常に個性的に独創的な設定と言えると思います。

読んでないのでよくわからないけど(13巻もある!)、はじめに読者に見せられている世界とは別の世界がその世界を包括するように存在するという部分に関してだけであるなら、面白さが激減なんてしないと思うなあ。他にもそういう作品はたくさんあるような気がします。つかそういうメタっぽい作品は大好きです。