クドリャフカの順番

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

氷菓愚者のエンドロールと続いた青春ミステリである古典部シリーズの第三作目。前前作、前作とずっと準備ばかりしていた文化祭がとうとう始まりました。
高校の文化祭(の文化部サイドからの話)という題材にはいろいろと思い入れがあって、同じくミステリだと若竹七海スクランブルとかにもよくわからない思い入れが発生したりしているのですが、そんな個人的なことを抜いても十分に青春ミステリしてるので1600円も高くない!感じです。ミステリ部分の構成もしっかりとしているので。
青春ミステリと帯に書いてあるくらいだからもちろんミステリだけでなくて青春の部分もあるわけですが(文化祭だし!)青春の部分も、前作あたりからはっきりと表に出てきてた気がする部分として入須冬実曰く「誰でも自分の能力を自覚すべきだ」的な問題がいくつかの形で今作にも現れていて、なんかこれは裏テーマか何かなんだろうかね。青春って感じですね。
つか、帯を見て今気付いたのですが、前前作と前作のカバーデザインが変わっているようなのでまた買い直さなくてはいけないことに気がついた。